75歳以上の医療費2割負担 来週の閣議決定へ調整続く 政府与党

75歳以上の医療費の窓口負担を2割に引き上げる方針をめぐり、政府・与党は、来週前半に閣議決定できるよう、対象となる所得の範囲など、調整を続けることにしています。
75歳以上の後期高齢者の医療費の窓口負担を2割に引き上げる対象について、政府・自民党は、年収170万円以上の人にしたい考えなのに対し、公明党は、年収240万円以上とするよう求めて、調整が難航しています。

政府は、全世代型社会保障検討会議で引き上げの対象などを正式に決定したい考えですが、会議は先週に続いて、7日も見送られました。

菅総理大臣は7日、自民党の二階幹事長らに「いい形で結論を出してもらいたい」と要請した一方、公明党の山口代表も、「政府・与党での最終的な合意形成が重要だ」と述べました。

政府・与党は8日も、田村厚生労働大臣、自民党の下村政務調査会長、公明党の竹内政務調査会長らが協議する方向で調整を進めています。

ただ、自民・公明両党の幹部からは、「落としどころがみえている段階ではない」といった声も出ていて、政府・与党は来週前半に閣議決定できるよう、調整を続けることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201208/amp/k10012751281000.html