非正規労働者助成金を詐取容疑 男4人を逮捕 大阪府警
非正規雇用者の人材育成などに取り組んだ事業者を助成する厚生労働省の「キャリアアップ助成金」をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課は8日、詐欺容疑で、大阪市淀川区の経営コンサルタント会社「ハーモニー」代表、三ツ井敏行容疑者(65)=同市都島区東野田町=ら男4人を逮捕した。
逮捕容疑は、大阪市内の整骨院の30代男性院長と共謀して平成27年9~12月、整骨院の従業員にキャリアアップのための実習訓練を受けさせたとする虚偽の書類を大阪労働局に提出し、厚労省からの助成金約290万円を詐取したとしている。同課は認否を明らかにしていない。
同制度は、非正規労働者を正社員にしたり、待遇改善につながる実習を受けさせたりした事業者に助成金を支給する仕組み。大阪労働局によると、支給後の調査で実習が虚偽と判明。同課が今年9月末、労働局からの告発を受理して捜査していた。
同課によると、三ツ井容疑者らは同様の手口で他にも10件超を申請し、数千万円を詐取した可能性があり、同課が関連を調べている。