佐賀市の２鍼灸所、療養費を不正受給
佐賀県後期高齢者医療広域連合と佐賀市は１日、市内２鍼灸（しんきゅう）所が施術の療養費を不正請求し、計３４１万５２３６円を受給していたことを発表した。それぞれに返還を求めていく。
鍼灸は医師の同意など一定の要件を満たす場合、保険が適用されるが、両鍼灸所はいずれも医師の同意を得ずに施術を行い、後期高齢者医療制度と市国民健康保険から療養費を不正受給した。同市鍋島町のふくなり鍼灸院が２０１４年３月から１８年１１月までに後期高齢者医療制度と国民健康保険で２９４件３３２万８８３６円を不正受給した。同市西田代の白濱鍼灸治療所は１７年５月から１８年６月まで後期高齢者医療制度で１２件８万６４００円。
市が１８年１０月にふくなり診療院の療養費申請書の審査で、医師の同意書とレセプト（診療報酬明細書）に記された病名が異なっていたことなどから広域連合と調査し不正が判明した。
市保険年金課は「被害届の提出も検討している」、広域連合は「届け出は現時点で考えていない」とした。
